最近では歯列矯正をする方が増えてきましたがそれでもまだまだほんの一部の人に限られています。原因としては治療費だと思いますが、もう一つ原因を挙げるとしたら矯正装置が目立つことだと思います。

　働いている女性などからは自分がやりたいと思っていても会社の上司に禁止されているからできないという意見を聞くことは珍しくありません。接客をする上で見た感じに問題があるということなのでしょう。矯正はしたいけれど装置が目立つのが嫌だなという方にお勧めしたいのがマウスピース矯正です。厚さ約0.5mm以下の透明の樹脂でできた薄いマウスピースを装着することで歯並びを改善していく方法です。

　マウスピースを装着していても専門家やよほど鋭い人でない限り、まず気付かれないと思います。目立たないことが売りのマウスピース矯正ですが、他にもメリットがあります。自分でマウスピースをはずすことができるのでデートをする、大切な方と食事をする、吹奏楽の部活動や阿波踊りの時に横笛を吹くといった時に矯正装置が邪魔になるということがありません。

　マウスピース矯正と一言で言ってもシステムが複数存在し、ごくごく簡単な歯列不正しか治せないシステムから難しい症例でも治せるマウスピース矯正システムまであります。マウスピース矯正の歴史としては約２０年位で比較的新しい治療法ですが、材料や治療法がどんどん進化し全世界で約６００万人以上の方が治療を受けられています。

　ここ数年、口腔内スキャナーというカメラで撮影して歯型を立体的に記録する機械が広まってきつつあるため、今年は大手の歯科メーカーがスキャナーを駆使して行うマウスピース矯正に参入してきた年でもあります。

　装置が目立つのが気になって矯正治療に積極的になれない方には、このような方法もあるので参考にされてみてはどうでしょうか。